Soul searching
昨日に続き、今日の伊那高原は、ポポカと春の陽光あふれる、風もない穏やかな天候です。我が家の庭のチューリップは、朝からその花びらをいっぱいに開いて、その自然の原色を輝かせています。
もう、二十年以上も前のこと、豊科シオン幼稚園に入園して来たばかりの女の子が、私の妻に、「ねえ、せんせー、このチューリップの花に、だれが、こんなにきれいな色をつけたの?」と聞いたのを、私は毎年きまって、この季節になると思い出します。
見上げる青空、そして白い雲、足元のクローバーの緑、チューリップの赤、白、黄色、ピンク、紫などの花びらを見つめる時、この私も、とっても不思議な感動を覚えます。
私は昨日から、「旅をする木」に続いて、同じ星野道夫著「ノーザンライツ」(新潮文庫)を読み始めています。彼の写真に私が初めて触れたのは、NHKBSハイビジョンの特別番組でした。
その彼は、まるで、あのアラスカの大自然の中に吸い込まれるように生きた男だった。そして、その大自然の中に、同じように生きた、まるで一頭の動物のように、その自然の中で、彼は突然、死んで行きました。しかし、彼は素晴らしい数々の写真と、何冊もの本を、私たちに遺しました。
その彼は、時どきに「ソウル サーチング」という、言葉を使っています。普通には「鋭い自己省察(分析)」といった意味でしょうが、もっと直接的に「魂探し」と受け止めてよい、深い言葉であろうと思います。一人ひとりが、自分のいのちを、見つめなおして、今ここに、生きることの喜びや、感動を発見するための時間かもしれません。
忙しさや、慌しさの中に生きる現代人は、本来はとても大切な事柄から心が離れ、心を亡くしたり、荒らしたりしている状態におかれていないでしょうか。私は、星野道夫の写真や文章に触れたことで、そのことを、改めて強く感じています。今年のこの大型連休中は、どうやら、このまま晴れの日が続きそうです。爽やかな五月の風に吹かれて、豊科シオン幼稚園の幼子たちも、家族のみんなと、素晴らしい自然の中で、このソウル サーチングが出来たらいいね。
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