子どもの日に思う 小さな畠で 緑教育
今日は子どもの日である。子どもたちは、未来の担い手である。しかし、全国に二千ほどある児童相談所に2006年度に、児童虐待関連で寄せられた様々な相談は、三万七千件だったという。これは十年前の十倍であり、少なくとも、あってはならないこうした児童虐待が、十年以上前からあり、その深刻さは年々増して来ている事実の一端を、この数字は示しているし、私たちは、日々マスコミが報じる悲惨な子どもたちの現状を、いやというほど知ってもいる…。
忙しさ、慌しさの中にある、子育て世代の親たちの現実も重い。このブログ上で、私は何回も書いてきたが、まさに、朝から夜中まで働く親たちの心は、この時代の中で、心が亡びかかり、心が荒れ果てている状態ではないだろうか。二歳にも満たない子たちも、朝早くから、夜暗くなるまで、保育所や託児所に預けられ放しの現代日本。学校が終わっても家族の元へ帰れない子どもたちの増加。
特に都市部などで生活する人々は、分刻みの予定に終われ、また子どもたちも、同様に時間に追われて、心が荒れ、亡びかかっていないだろうか。
こんな中にあって、農業の場に身を置いて、自然の中に流れる、ゆったりとした、やさしい時間に、目を向けることの大切さを説き、何十年も、地域の小学校、中学校に、農業教育の大切さを伝え、また自分の出来ることを実践し、教育現場を、地域を変えて来た方がいる。
今朝のNHKラジオ、早朝四時からの「こころの時代」で、語っていた山形県畠町に住む星寛治氏 です。農業詩人としても有名な方のようです。この星さんの呼びかけで、山形県畠町にある小、中学校の多くが、また近隣の多くの学校でも、田んぼ、畠での農業教育を導入。現在この動きは、大学教育現場でも、短期留学のような形で、都市部の立教大学や早稲田大学など、他の多くの大学にも広がっているらしい。
今や、農家を専業に営んでいるような家庭の子どもでも、泥だらけになって田の中に入ったり、野菜畠の中で、汗を流すことが無くなってしまった。そんな時代だからこそ、小、中、高、大、と全ての教育現場で、土を耕し、種を蒔き、手入れして、成長を見守り、収穫の時を迎える、そんな「いのち」と向き合う機会の場を、与えることは、とても素晴らしいことだと思う。こうした、星さんの働きかけ、その実践の輪は山形県畠町全体に広がり、都市部の小学校や大学にまで広がり、その実績は三十年~四十年の年輪を刻んでいるのだ。凄いなーと思う。
畠の緑の中に身を置いて、体を動かし、汗を流すとき、荒れ果てた心は、癒され、亡びかかっていた心は救われ、漢字が示すとおりの、「忙しい」、「慌しい」だけの、生活から、抜け出し、人間らしい本来のいのちの輝きを取り戻すきっかけを生むのだ。そうだろうなー、と私は、星さんの話を、ラジオで聞きながら、いつしか眠気は覚めて、感動していました。
よーし!、豊科シオン幼稚園も、連休明けには、みんなで、園庭の草取り、そして小さな畠ではあるが、みんなで話し合って、野菜作りに、そして、花壇作りにも、幼子たちといっしょに、また、その家族の方々も巻き込んで、取り組んでみようと思う。畠には、緑には、そこで汗を流す人々のいのちを活性化させ、心を癒す力もあるのです。
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