認知症先進国 日本の役割
ラジオ深夜便で聞いたのだが、日本は認知症の先進国であり、その数は500万~600万人であり、この認知症の方々へのケアーへの取り組みに、世界中の医療関係者、介護関係者の関心が集まっているという。
500万とか600万の数字は、例えば北欧のノルウェーとかフィンランドの国の人口に匹敵し、一国の人口となる人数である。
その「認知症」への日本の取り組みの中で明らかになってきた重要なことは、認知症者の人格を尊重し、その人間としての尊厳を生かした生活の構築を模索することであると、番組は伝えていた。
我が家から車で十数分のところに三女が嫁ぎ、近いこともあり毎週といっていいほど、その三女に生まれた生後三ヶ月を過ぎた男の赤ちゃんを連れて遊びに来る。
バアバの妻が、その子を覗き込み横抱きにしていると、しばらくして赤ちゃんは泣き声をあげた。そこで、縦抱きにして周囲を自由に見られるようにしてあげると、ビタッと泣き声は止み、首の据わった赤ちゃんはキョロキョロと周囲を見回し、ニッコリしていた。
生まれて間もない赤ちゃんにも、こうした意志が働いているのだ。ましてや、長い人生を歩んできた高齢者が、認知症になったとしても、そこには、よりよく生きようとする意志が働くのだ。それを周囲の家族などがどのようにサポートするのか。まさに揺り篭から墓場まで、誕生から人生の終点まで、周囲の人々が、その心に適切に寄り添うことの大切さを感じます。
冒頭の白黒写真は、この記事とはまったく関係のない作家五木寛之さんが金沢に住んでいた頃に、精神科医の奥様と一緒に雪かきをしている時のものです。この五木さんは現在八十歳になられ、まだまだ元気で執筆活動をされています。
わたしは今年の六月で七十歳となる。左に載せた五木さんの本も参考にして、八十歳に向かって、元気で、もう少し長生きしたいと思う。
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投稿: Zoey | 2014年2月 9日 (日) 05時18分