この本は立命館大学の授業テキストとしても使用しているようだ。まだわたしは読んでいないが、この本の概要を、書籍紹介のページから、ここに記しておきたい。
この本は山田廣成の15年に渡る量子力学講義の結晶です。量子力学は、Bohr先生のいう「観測すると波動が直ちに収束して粒子になる」という奇妙な理論ですから、これをどうしたら学生に分かりやすく説明できるだろうかという思索から出発した本です。
「電子には意志がある」という概念を導入したところ、学生は実にすっきりと量子力学を理解し、量子力学が分かったと言って卒業して行きました。そこで、私はもっと沢山の学生を救いたいと思いこの本を執筆しました。ところが、「電子には意志が有ると」という概念は、単なる方便ではなく、量子力学の真理であることが明らかになったのです。この本は解説ではなく山田廣成のオリジナルな理論です。本来専門誌に投稿してからこの本を書くべきで有ったかもしれませんが、このほど専門誌にアクセプトされました。
タイトルは、「Some comments on the real meaning of the Schrodinger's equation revealed by the fact that electron is always a particle」というものです。
タイトルが示すように、電子は波動ではなくいつでも粒子だという事を示した論文です。いつでも粒子だとすると、何故波動性が発生するのかという疑問が起こります。電子は干渉する粒子だったのです。干渉する粒子が示す現象が波動性だったのです。
投稿論文のレフェリーのコメントは次の様なものでした:In this paper, the author proposed a new theory which claimed that electron is always a particle and that the wave nature appears only when electron is captured in a potential. In general, the author presented quite an abnormal theory which contradicts the usual concept. But the analysis is sufficient and persuasive. This work will bring some new impact to the current scientific community。論文は、Journal of Quantum Information Science、2012年12月号に掲載されます。
さらに重要な事は、量子力学の意味が明らかにされたことで、存在や意志の意味が科学的に明らかになったことです。結果として唯物論と観念論が統合されます。弁証法に重大な修正がもたらされます。進化が意志により起こることの必然を述べています。闘争することは自然界の本質ではなく、共生こそが本質であることが帰結されます。何故なら電子にも人間にも意志が有ったからです。量子力学の思想は21世紀の基盤を形成するでしょう。
コロナウイルスに揺れる今年の早春だが、ここ安曇野の田園には、福寿草の花が咲き、水仙の芽が大きく顔を出し始めている。夜はじっくり読書に浸り、世の喧騒を離れて、ウイルスよりも微小な量子の世界にも入ってみたい。
最近のコメント